BUYMAの外注化がうまく機能しない本当の原因
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外注化はバイマショッパーにとって一番関心の高いトピックスです。
髪を振り乱して、四六時中パソコンに向かってバイマをしなくても、目標とする売上を安定して稼ぎたい。
これがバイマの外注化を始めたきっかけというかたが多いのではないでしょうか。
自分がしていた業務を外注スタッフに代行してもらうことで、時間に余裕ができ、自分の好きなこと、大切なことに時間を使うという選択ができるようになります。
ただ外注化を始めてしばらくたつと多くの人が感じることがあります。
それは、「思っていた状態と違う!」、ということです。
外注化を始めた時に夢見た理想の姿からほど遠い現実に直面している自分に気が付きます。
私はバイマを9年続ける間に、形を変えながらも常に外注化を行っています。それによって副業時代を含め1日2~3時間ほどバイマをしながら利益を上げ続けています。
この違いがどこから生まれてくるのでしょうか?
今回は、理想とする姿に近づくために行う外注化を安定して機能させるために何が必要なのか、についてお伝えしていきます。
外注化がうまくいかない人の3つの特徴
欲しい未来!を目指して外注化を始めたはずなのに、業務や調整が多くなって却って仕事量が増えている。
外注化をする前よりも更に忙しくなって、毎日ドタバタの状態になっている気がする。
これは外注化を始めたショッパーが嘆く”外注化あるある”です。
この状態を解決したくて更にあれこれ手を付けても、結果としてうまくいかないことがよくあります。
なぜ、自分を楽にするために始めた取り組みでこのようなことが起きるのでしょうか。
それには大きく3つの特徴があります。
出品作業で外注化が完成するという思い込み
バイマの外注化作業は多岐にわたりますが、その中でも売り上げに直結する出品業務から外注化を始めるケースが一般的です。出品は時間がかかる作業のため、ここから外注化を始めることは正しい選択です。
問題は、出品外注化=出品スタッフを採用すれば完了!、と考えていることです。
実際にここで外注化を止めた場合、思いもしなかった業務にあなた自身が翻弄されることになります。
出品作業はバイマの業務の一部分、全体からみれば葉の部分でしかありません。
大きな木をイメージしてみてください。葉の先には枝や幹があります。葉枝幹はすべて繋がっているバイマ業務の構成要素という認識をもつことが大切です。
感覚で外注化を始めている
出品作業を外注化するために付随してくる業務がどれくらいあるのか?、書き出してみたことはありますか?
先ほど、バイマ業務を「葉・枝・幹」に例えました。書き出してみることで、驚くほどすべての業務が密接につながっていることに気が付きます。
この過程を飛ばして、ネットで見つけた情報をもとに手あたり次第外注化を進めてもうまくいかなくなるのは必然です。進め方がアバウトすぎて、すぐに息詰まりを起こすことが目に見えています。
外注化予算枠を決めていない
外注化を始めるにあたって、あなたの予算はいくらでしょうか?
この質問に即答できるかたは意外と多くありません。
外注スタッフさんの報酬はビジネス経費です。
●毎月いくらまで外注経費の支払いが可能か?
●売上額の何%までを先行投資として、外注経費に回すことができるのか?
「予算」は外注化を進める際、一番最初に考えるべき大切なポイントです。
支払い可能な予算という現実的な数字が明確化されてこそ、外注化の優先順位や業務委託範囲を考えることができるようになります。
外注化がうまくいかない根本原因
成功の秘訣は、幹→枝→葉の順序が基本
●出品業務→ 出品登録
●発送業務→検品・梱包
●アカウント管理→リクエスト受付中商品管理
バイマ業務は、幹・枝・葉から成り立っています。
中でも「葉」の部分に該当する業務が一番多いのが特徴です。
外注化がうまくいかないと悩むかたのお話しを聞くと、出品登録といった目につきやすい、手が付けやすそうな「葉」の業務を中心に始める傾向がみられます。
葉の先には枝の業務があり、また葉という業務も横並びで連携しあっています。
この繋がりを無視して外注化を進めていることが原因で、予想したように機能しない、却って忙しくなってしまった、という状態に陥っていく可能性があります。
断片的な外注化が行き詰まりを生む
外注化を考えた時、ネットで検索をすると情報が山のように溢れています。
●外注スタッフの募集方法
●出品作業を外注化
●海外買付パートナーとの提携方法
どれも役立つ情報ですが、あくまで葉の部分だけに注視した断片的な情報です。
例えば、出品登録はバイマ業務の一部分、全体業務からみれば葉の部分でしかありません。
出品登録業務は出品リストという枝に繋がっていきます。
大きな木をイメージしてみてください。幹枝葉はすべて繋がっているバイマ業務の構成要素という認識をもつことが大切です。この繋がりを考えずに、目につきやすい業務からやみくもに進めることが、外注化の行き詰まりの原因となっていきます。
外注化はプロジェクトとして捉える
外注化は会社を作るのと同じくらい大きなプロジェクトです。
この理解を持つことが、外注化の成否に大きく影響を及ぼしていきます。
プロジェクト思考が外注化を成功に導く
●予め決めた目標を達成するための計画
●スタートとゴール地点がある
●複数の業務の集合によって目標を達成する
この定義に当てはめて考えれば、バイマの外注化はまさしくプロジェクトです。
自分が理想とする外注化の完成形を考え、それを達成するための業務(枝、葉)を書き出すことで段取りを進めます。
当たり前のようですが、バイマの外注化を始めるときに、この当たり前が飛ばされてしまう傾向があります。
外注化はプロジェクトという思考をもつことで、課題が明確になり、完成へのプロセスやスケジュールを具体的にしていくことができるようになります。
プロジェクトマネジメントは日常に転がっている
プロジェクトマネジメントという言葉を聞くと、それだけで苦手意識をもつ方もいらっしゃると思います。経験がないことから、外注化というプロジェクトを進めるために何から手をつけたらよいのか戸惑ってしまうためです。
実はプロジェクトの具体例は日常に多く存在しています。
例えば、年末年始の家族で帰省する旅行計画も「プロジェクト」です。
家族のスケジュール把握、予算、移動手段などの情報をもとに予定を立てるなど、始まりと終わりがある家族旅行はまさにプロジェクトそのものです。
外注化というビジネスの段取りとなると身構えてしまいますが、実際には私たちは多くのプロジェクトを日常でこなしています。
挫折しない外注化の進め方
せっかく始めた外注化を途中で挫折してしまわないように、外注化の進め方を4つのSTEPで説明します。
STEP 1 外注化の全体図を考える
まずは、バイマで外注化ができるタスク(業務)をすべて書き出してみましょう。
今外注化したいという業務だけではなく、全体でどのような業務があるか思いつく限り書き出みることが大切です。
●出品登録
●リスト作り
●アカウントメンテ
●リサーチ
●出品商品チェック
思いつくまま書き出したことで、いかにたくさんの業務をバイマショッパーが行っているのか、驚きの発見があったのではないでしょうか。
同時に外注化の全体を書き出してみたことで、これらの業務がお互いに連動しあっていることに気が付きます。
出品登録だけを外注化した場合、連動している業務はどうなるのか?
誰がそれを担当するのか?
全体の一部分だけをすくい上げて外注化をしたことで、それに連動する業務の担当者は「あなた」しかいないことになります。つまり、担当しなくてはいけない仕事が倍増してしまう結果が待ち受けています。
まず外注化の全体図を描くことから始めてみてください。
外注化の完成図である幹をイメージし、枝の業務が何であるのか?。その枝に繋がっている葉の業務には何があるのか?
全体図を理解することで、一部分に特化して進める外注化がなぜうまく機能しなくなるのかが理解できてきます。
STEP 2 予算を決める
全体図を描いてメインとなる業務をすべて外注化できればベストですが、それには高額な外注スタッフへの報酬経費が発生します。予算に限りがあって積極的に進められない、というのはよくある外注化の悩みです。
この懸念を解消するために、まずはあなたの外注化予算を考えてみてください。
●純利益の何%までなら経費の支払いが大丈夫なのか?
●利益としてプールしてある資金から、先行投資としていくら捻出できるのか?
全体図から考えた外注化の理想の姿を完成させるために、予算を意識することは外注化を成功させるために必要なステップです。
STEP 3 予算内で可能な外注業務を決める
STEP2で算出した予算をどう使っていくか?が大切な次のステップです。
●予算をすべて出品登録に充てるのか?
●予算を配分して複数の業務の外注化を行うのか?
あなたの予算 vs 外注化したい業務リスト
予算に応じて、あなたにとって優先順位の高い業務を基準にして、連動する業務との兼ね合いを考えたうえで進めていくことがお勧めです。この際に、STEP1で書き出した全体図が役に立ちます。
STEP 4 スケジュール管理
STEP1~3でかなり外注化を進める方針が出来上がってきました。
外注化はプロジェクトというお話しを先の項でお話ししました。プロジェクトには、「始まり」と「ゴール(終わり)」の設定が必要です。
今すぐできる外注化の業務からスタートして、理想とする外注化の完成形までの期間までの大まかなスケジュールを考えることが大切です。
どの業務をどの時期に行うのか。
ポイントとなるアクションを入れ込んで、スケジュールを管理していくことで外注化が途中で頓挫してしまうことを避けることができていきます。
Aiの視点
外注化は、葉→枝→幹と繋がった業務の流れの集合体です。
この基本的な理解を持つことなく、ネットで拾った情報を片っ端から取り入れて外注化を始めるショッパーさんが多いのが現状です。
外注化を始めたけれどうまく機能しない、楽になるどころか却って忙しくなり疲労感が増した・・と挫折感を感じる結果になってしまいます。
ネットには外注化の情報があふれています。
●どう外注化するのか
●どこで募集するのか
●マニュアルの作り方
どれも外注化の業務をパーツ化したHOW-TO論にフォーカスをしています。勿論、これらは外注化のパーツ(葉)を実践する時に役に立つ情報です。
ただこの情報を取り入れる前に、あなたの外注化の全体図が描けているか、理解できているかが重要です。そうでないと、バラバラの状態の外注化業務をまとめるというタスクがあなたに一挙に降りかかってきます。
自由な時間どころか、仕事が倍増して忙しく、疲労してしまうという残念な結果を迎える可能性があります。
まずはアクション!
とにかく時間がなくて外注化をまず進めたいのに、そんな余裕はない・・・、と内心感じるのが正直なところだと思います。
繰り返しとなりますが、全体図を無視した外注化はあなたの負担を却って大きくする結果に繋がっていきます。
すでに外注化を始めている方、これから始める方も、今回の記事を参考に一度自分の理想とする外注化の全体図を描く時間を作ってみてください。
①そこに今の自分の外注化の状態を書き込んでみる。STEP1です。
そこから着手できている業務、まったく空洞になっている業務が見えてきます。
②空洞になっている業務が何か分かったら、STEP2の外注化の予算に応じて順序を決めて進めていく。
一度に進めることは無理でも、次に何をすればより効率的なのか、自分に業務が降りかかってくることを防げるのか、が明確化していきます。
挫折しない外注化の進め方で説明したステップにじっくりと取り掛かってください。
今回お話しをした外注化の基礎思考を理解することで、今までとは違った外注化に着手していくことができるようになります。
急がば回れ!です。
理想とするライフスタイルに近づくため、安定した外注化を作り上げていきましょう。
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