BUYMAプレミアムショッパーの外注契約書と契約手順を大公開
前回、クラウドワークスで外注スタッフさんの募集手順の完全マニュアルを公開しました。
【保存版】BUYMA (バイマ) 出品外注をクラウドワークスで募集する方法
無事採用した出品外注スタッフさんと業務開始!、となるわけですがその前に絶対に忘れてはいけない大切なことがあります。
それは、「契約書を交わす」ことです。
これを飛ばしてバイマで業務を開始してもらうことは絶対にお勧めできません。
とは言え、初めて外注スタッフさんと契約する方は、何をどう始めていいのか分からないことだらけだと思います。
そこで今回は、バイマプレミアムパーソナルショッパーとして50名以上の外注スタッフさんと業務契約をした経験から、「契約書の作成」と「契約書を結ぶ手順」について説明をしていきます。
外注化をこれから始める方はもちろん、外注化を始めているけれど契約書を交わしたことがない方など必見の内容です。
バイマ出品外注に契約書は必要か
そもそも、バイマの出品外注スタッフさんとの契約書は必要なのか?
メールやZoom面談で代用することはできないのか?
結論から言えば、一部を除き書面で業務委託契約書を交わすことは絶対に必要です。
法律上は、メールや口約束など口頭でも契約が成立しますが、言った・言わない、理解が違う、など後々もめごとに繋がる可能性があります。このような事態を防ぐために書面の契約書が重要となります。
例えばジムの会員契約をする時に、退会や会費支払などの規約を記載した入会申込書を記入するのもこの手のトラブル防止のためです。
バイマの外注スタッフさんとの契約も同じことが言えます。委託する業務内容・報酬などに関する解釈を一致させるために、契約書が必要となります。
バイマ外注スタッフの契約形態
バイマの出品作業を行う外注スタッフさんとは、業務委託という契約方法をとります。
そこで、アルバイトとどう違うのか?という素朴な疑問がでてきます。
<アルバイト> <業務委託>
●雇用契約
●使用者と従業員という関係
●社会保険、福利厚生、労災などの権利が付与
●対等・独立した関係
●一定の業務を独立する個人に委託する契約
●雇用ではない
●成果物に対して報酬を払う契約
アルバイトとは違い、外注スタッフさんは独立した個人です。このため委託する業務内容をしっかりと記載した業務委託契約書を事前に交わし、お互いにトラブルを回避することが大切になってきます。
契約書が必要なのは? クラウドワークス vs 直接契約
外注スタッフさんと契約する場合は、この2つのパターンが一般的です。
- クラウドワークス、ランサーズなどのクラウドソーシングサービス上での契約
- 直接契約
直接契約
直接契約とは、外注スタッフさんとネット上のクラウドサービスを介さず、個人的に契約を結んで業務を委託する契約方法です。
一般的にはクラウドワークスなどで契約した外注スタッフさんと、契約終了後お互いの希望などにより、個人間で直接契約をする際にこの方法が取られます。
直接契約を結ぶ場合に「業務委託契約書」は必ず必要です。
クラウドワークスでの契約
クラウドワークス (CW)やランサーズといったオンライン上のクラウドソーシングサービスを利用して、外注スタッフと契約を結ぶショッパーさんが多いと思います。
基本的に、クラウドワークス等のサービスを利用した場合、個人間で契約書を締結する必要はありません。サイト上で契約を行うことで、契約画面が書面の代わりとなり、業務委託契約が結ばれた状態になっているためです。
クラウドワークスで秘密保持契約を結ぶ
クラウドワークスを介した場合契約書は不要ですが、私は追加して利用しているクラウドワークスのオプション契約サービスがあります。それは秘密保持契約です。
●特記事項が追記できる
●発注者(あなた)と受注者(外注スタッフ)双方の住所と名前を開示する
バイマの出品業務を行う上で、追加して明記したい内容などがある場合もあります。
例えば、トレーニング中の報酬額設定が違う場合、連絡が途絶えた場合の契約を今度どうするのか、といった内容などが考えられます。
あなたが外注スタッフさんに契約時に伝えたい項目を「特記事項」として記入し、秘密保持契約に追加することができるのでとても便利な機能です。
バイマ出品外注スタッフの業務委託契約書(サンプルテンプレート)
実際に出品業務を外注スタッフに委託する場合の契約書を作成していきましょう。
こちらは私が使用している契約書のテンプレートです。
契約内容はそれぞれ異なります。不要な条項は削除をし、必要な事項があれば追加するなどカスタマイズしてお使いください。
契約書の交わし方
契約書が完成したら、次は外注スタッフさんと契約書を締結する準備に進みます。
作成した契約書を交わす方法は、書面、口頭、メールなどを利用して行うことが法的に認められています。その中で、私のお勧めは断然オンライン上で契約を締結する電子契約方法(クラウド契約)です。
クラウド契約とは、インターネット上で契約業務を行う電子契約サービスのことです。
●パソコン上で簡単に契約書の締結ができる
→書面を印刷、捺印、郵送などの面倒な作業が不要
●収入印紙が不要
●電子署名をすることで、法的証拠力の問題がない
クラウドサイン
電子契約サービスを提供する会社はいくつかありますが、私のお勧めはクラウドサイン (CLOUDSIGN) です。
クラウドサインは、国内No1シェアを誇り、大企業も採用している実績から信頼とセキュリティー機能の安心感があります。
●初心者にも簡単で使いやすい
●無料で登録ができる(※月5件までの契約送信なら無料プランが利用可)
●弁護士が法律監修をし、運営されている
●国内シェアNO1の安心感
クラウドサインでアカウントを登録したら、早速外注スタッフさんに契約書を送ってみましょう。
絶対に忘れてはいけない!もう一つ重要な契約書類
業務委託契約はクラウドサインで交わすことができました。これで一安心とする前にもう1つ大切な作業があります。
それは、外注スタッフさんの身分を確認する作業です。
契約書があるうえにまだ確認となると、そこまで疑い深くならくても・・と思う方もいらっしゃると思います。
外注スタッフさんは、今後あなたの大切なバイマのアカウントにログインをして出品業務を行います。お互いの信頼のためにも身分を証明する書類を提出していただくことをお勧めします。
●パスポートコピー
●運転免許証コピー
ここまで完了したら、いよいよ外注スタッフさんとの業務開始です!。業務委託契約をした内容に沿って、出品業務を始めていただきましょう。
追記:身分証明書の保護
外注スタッフさんと交換する身分証明書は個人情報が載った重要な書類です。
ネット上で身分証明書のコピーを添付する方法で交換することが一般的ですが、この際にお互いを保護する目的で「ウォーターマーク」を入れることをお勧めします。
「ウォーターマーク」とは透かしを指します。
相手に提出する身分証明者の画像に、「COPY」などのようなウォーターマーク(透かし)を入れることで無断使用などの不正利用を防ぐことができます。
バイマの画像などでも最近、画像の盗用防止として透かしを入れるショッパーさんを見かけます。せっかく苦労して作った画像を丸パクリで盗用される悪質なショッパーも残念ながらBUYMAにもいらっしゃいますので、防止のための策という感じです。
このようにしておくことで、あなたがしっかりと責任をもって書類を管理する人であることを伝える効果もあります。
直接会ったことがない相手に身分証明書(コピーとはいえ)を渡すことに抵抗感を感じる方は多いと思います。
その心配に応える意味でも、ウォーターマークをこちらから提案して安心感を与えるようにしてください。
まとめ
契約書を自分が用意する経験は人生で初めて!という方がほとんどだと思います。
ビジネスにおいて契約書を交わすことは絶対に必要です。
そしてバイマもビジネスです。
外注スタッフさんと業務内容を明確に記した最初に書面を交わすことで、万一のトラブルを回避し長く一緒に仕事をしていただくことにもつながります。
手探り状態で不安だった契約も、今回の記事を読んでいただくことで自信をもって進めていただければ嬉しいです。